マスターは墓穴を華麗に回避する
小さなバー。名前は《N+2》。
オッサン「なあ、マスター」
マスター「何だ」
オッサン「『しょうがない』って、元は『しようがない』だよな」
マスター「そうだな」
オッサン「漢字で書くと『仕様がない』」
おねーさん「その『仕様』も、もともとは『する』に『様』で、する方法とか、やり方って意味にゃ」
オッサン「つまり『仕様がない』は、する方法がない」
マスター「だから、どうしようもない」
オッサン「しょうがない」
おねーさん「縮んだにゃ」
少し間が空いた。
オッサン「ところでマスター」
マスター「何だ」
オッサン「システムが変な動きをして、直さないとき何て言う?」
マスター「それは仕様です」
少し間が空いた。
オッサン「仕様がないイコール仕様です」
おねーさん「仕様がないのに、仕様ですにゃ」
オッサン「矛盾してないか?」
マスター「しょうがない」
オッサン「逃げたな」
マスター「それが、そのシステムの仕様だ」
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